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popporo

Author:popporo
初めまして。。(*^_^*)

ご趣味は? と聞かれると、「読書」と応えられるほど、読書が好きになってきました。

読書によって世界を広げることができるからです。

大切な読後の余韻を読みっぱなしにして忘れてしまわぬよう、また理解を助けるためのメモとして始めた書評記録ですが、さらに世界を広めるために、皆様から感想を頂戴できるとうれしいです。
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面白い本

2013.02.23 10:07|実用
面白い本 ★★★ 2013.2.20
成毛眞
岩波新書

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 著者の成毛眞さんは、マイクロソフトの日本法人の社長も務め、投資コンサルティング会社を設立した方ですが、書評サイトHONZの代表でもあります。小学校の高学年時には百科事典を面白いと思い、世界原色百科事典は「あ」から読み進めて2周したほどの読書家です。本書は成毛さんの面白いと思った本、100冊を紹介しています。

・この本では、そんな私が「これは面白い!」と思った、忘れられない本たちをご紹介しようと思う。どの本も、最近20年の読書道楽人生の中から厳選した「これぞ!」と思う本たちばかりだ。全部あわせて100冊。

 “そんな私”とは

・読書は道楽。そういう割り切りが大事だと私は思っている。成功するためにとか、何かの役に立つようにとか、目的を持って本を読むのはおカド違いというものだ。それではせっかくの面白い本も、面白くなくなってしまう。本を読むことに何の意味も求めない。純粋に面白ければそれでいい。それが私の読書の理想だ。
・では、なぜ読むのか。面白いからだ。・・・いったいなぜ、本読みは、これほどまでに無意味で壮大な知識を求めてやまないのか。・・・科学の歴史は人間の知識欲の歴史でもある。人類がどのようにして知ることを欲し、それを自らのものにしてきたか。その足跡を本の上の文字でたどり、自分の知識欲を満たしてゆくことに、ただひたすら快感を覚える。それはまさに、本読みの性であろう。

 という方であり、本書では第1章から第8章にテーマを分けて本を紹介していますが、その分け方も単なるジャンルに基づく分類ではなく、著者の独自の視点から面白い章分けとなっています(実は、鉄板であって紹介するのも恥ずかしいが本心では真っ先に読んで欲しいという第9章があります)。

 100冊の本をここで紹介できませんので、これ以上は本書の内容に立ち入りませんが、最後に、“面白い”だけではない著者による読書の効能を述べた部分があるので引用します。

・しかし、一見無駄な、極端な知識を得ることで、自分が世界のどこに位置しているかはわかるようになる。それはつまり、人間の壮大な知の営みの中に、自分を位置づけられるということだ。自分という小さな個は、知の歴史という巨人の肩に乗っているだけの存在なのだ。その「巨人」と対話をすること。それが私にとっての読書なのかもしれない。

 以下は、私のメモです。
「死にたい老人」「ミドリさんとカラクリ屋敷」「チェンジング・ブルー-気候変動の謎に迫る」「はい、泳げません」「帰してはいけない外来患者」「不実な美女か、貞淑な醜女か」


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テーマ:読んだ本
ジャンル:本・雑誌

2022-これから10年、活躍できる人の条件

2013.02.20 01:13|社会
2022-これから10年、活躍できる人の条件 ★★★ 2013.2.15
神田昌典
PHPビジネス新書

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 経営コンサルタントの神田昌典さんは、こんなことを言っています。

・私はこれから三年ほどで、新しい歴史サイクルがはじまると考えている。
・いま私が想定していることを挙げてみると・・・
2012年には「効率」「情報」の時代が終焉し、「共感」「つながり」の時代へ本格シフト。
2013年に中国、アメリカが激震。金融危機が発端か?
2015年までに、明治維新、太平洋戦争終戦に匹敵する変革が起こる。
2016年に国家財政破綻。預金、年金も二束三文になると覚悟しなければならない。

 この言葉の何が素晴らしいかというと、2015年までには明治維新に匹敵する変革があるとまで予想していることです。本書の発行が2012年1月ですからそれからたった三年後にすぎません。もし大変革がなければ、著者の信頼はかなり落ちるでしょう。いくら世の中の移り変わりが早くなったからといって、三年前に書かれた著作のことは覚えていますよね。そんな危険をおしてまで大予測をしたことに価値があると思います。

・時代の流れを読むために、私はいくつもの方法を使っているのだが、根幹にあるのが、七十年周期説。このサイクルで歴史を遡っていくと、「歴史は繰り返す」と言われることが、非常によくわかる。

 上記予測の根拠になるのが七十年周期説であり、1877年に西南戦争(明治維新)があり、その約70年後の1945年に太平洋戦争敗戦が確かにあります。
 こうした時代にあって、飛躍できる人とは、まわりから見て、かなりクレイジーなことを率先して行う人だと言っています。しかし、そのクレイジーな中味が本書では明確でないのが残念です。

・文明が崩壊する原因は、戦争でも病気でも食料危機でもない。それは歴史が大きなターニングポイントに差しかかったときに、「引き継ぐべき価値観」と「捨て去るべき価値観」を見極められたかどうかの違いだというのだ。つまり・・、次世代に向かう新しい価値観を創れた文明は存続し、見極められなかった文明は崩壊する。
・このところ急速に、「社会に良いことをしなければ、儲からない」に変わってきた。
・多様な人びとが触発し合う場を創り、いままでにない価値を創造する能力が求められているのだ。

 効率の時代から繋がりの時代へ、そうした流れにあることは誰でも肌で感じており、繋がりを大事にすることは決してクレイジーなことを行うことではありません。繋がりの時代へと向かう将来の動向と、七十年周期説に基づく著者の予測する活躍する人の将来像との乖離が、どうしても違和感を感じずにはいられません。

・とくに健康医療産業にとっては、とにかく日本は急成長市場であり、今後、国際的に大きな影響力を持つ産業を創れる素地は極めて大きい。おそらく黙っていても、技術、サービス分野では、世界レベルの技術、サービスを生み出せるだろう。・・・日本に中国の富裕層が殺到してくるに違いない。結果、日本は、アジアにおいて常に先頭を走る、クリエイティブかつ、慈悲に溢れた国となる。

 世界有数の高齢化社会になる日本では、その高齢者の方を向いた産業が発達するので、著者はそうした産業で世界をリードすると考えているようです。従って、将来の日本をそれほどまでには憂えていません。そうは言っても、高齢化を迎えるのは日本だけではなく、多少の年月の相違はありますが、あの人口大国の中国も高齢化を迎えるので、中国だって世界レベルの技術、サービスを生み出すことができるでしょう。結局日本に著者が言うほどの優位性があるのでしょうか。

 大変革がすぐそこまで来ているんだ。そんな認識を持たせてくれる。本書のよさはそこにあります。

 以下、本書からの引用です。

・確かに言えることは-過去の歴史サイクルと同様、私たちは二0十五年までに「圧倒的な欠落」に気づくだろう、ということだ。

・確かに人口が増えていく社会においては、新技術は、車やコンピュータ、通信機器のように、30代、40代が欲しがる商品を中心に導入されてきた。しかし人口減少社会になると、新技術を支えるのは、若手市場じゃなくて、高齢者市場に変わっていくはずだ。

・それは「会社」という存在が消えてなくなるというよりも、「器」にとらわれない社会がはじまると言ってもいい。

息子へのアドバイスとして
・キミがやるべきことは三つ。この三つは、世の中がどんなになろうとも、必ず宝に変わる。だから、つべこべ言わずにやれ。まず海外留学、まず英語、そして中国語。
・ふたつ目は、ボランティア体験だ。
・三つ目は、優秀な人材が集まる場所の空気を吸え。
・できれば、これから国を支えるような産業分野-医療、介護、健康、食糧、環境、エネルギー、バイオ、ロボット等の会社に関われ。

・あなたが、現在においても、未来においても、活躍するための、鍵となる言葉。それは、エクス、フォーメーションだ。イン・フォメーションとは、その言葉どおり、内に形創る。外からの情報を受け入れて、自分の中に認識を形創ることだ。それに対してエクス・フォメーションとは、外に形創る。自分の内にある認識を、外へ形創っていく。

・世界中がひとつの教室になる-TED

・象の話がある。サーカスでは、象を逃げないようにするために、小象のとき、大きな杭につないでおくという。小象は逃げようとしても、杭を引き抜く力がない。このように習慣づけておくと、体が大きくなって、簡単に杭を倒せるようになったとしても、象はその場に引き留められたまま。どんなに杭を小さくしても、象は自由に動き回らないようになる。

・フリーエージェント同士が、プロジェクトごとにチームを組むほうがスピーディに進むから、社員を雇用する必然性はない。

40代にとってのビジネスチャンスとは、
・今後、組織を側面から支援するサービス-とくにイノベーションとホスピタリティを提供する役割が、生まれてくるのではないかと、私は考えている。

・組織を動かす三つの歯車
経営の効率性、顧客との親近感、商品/サービスの革新性
・このように会社の競争力を作る文化は、大きく分けて三つある。そして、この三つの文化は、互いに衝突することが多い。「顧客との親近性」を重視すれば、個別対応をしなければならないが、それは例外を嫌う「経営の効率性」とは矛盾する。「経営の効率性」を重視すれば、予測できる活動にフォーカスしなければならないが、それは驚きを求める「商品/サービスの革新性」とは矛盾する。「商品/サービスの革新性」を重視するなら、顧客ニーズの先をいかなければならないが、それは既存顧客の声を重視する「顧客との親近感」とは矛盾する。この矛盾し合う三つの文化を、いままでの経営の常識では、すべて強化していかなければならないと考えられてきた。経営目標は、顧客満足ナンバーワン、革新ナンバーワン、経営効率ナンバーワンという具合だ。・・・だから、自社の競争力を生み出すコアの文化を明確にし、不得意分野については積極的にアウトソーシングすることにより、スピーディに事業展開できる。

・ここで大切なのは、経営者の強みと、会社自体の強みを分けて考えることである。

・本当に熱中できる仕事にリスクはない

・挫折として見えることは、それは過去から続く自分にとっての不条理なのであって、未来から導かれる自分にとっては、まったく合理的なことなのだ。

テーマ:読んだ本
ジャンル:本・雑誌

絶対に会社を潰さない社長の営業

2013.02.15 01:53|会社
絶対に会社を潰さない社長の営業 ★★★★ 2013.2.10
小山昇
プレジデント社

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 本書のタイトルからは、絶対に会社を潰さないような社長はどのように営業するのか、あるいは、社長が営業すれば絶対に会社は潰れないというのか、どちらともとれる表現ですが、どちらに解釈しても、なぜ社長なの?という疑問に本書は十分答えているようには思えません。

 社長が営業に行けば相手先は真剣に対応してくれる、決定がスムーズ、等の理由の他に、
・業績のよい会社の社長は、会社にいません。なぜなら社内にメシの種は落ちていないから。
 という理由が一番に挙げられるのでしょうか。

 なぜ社長?ということにこだわらなければ、営業はどうすべきか、という問いには十分に、それも誰にでも実行可能なように書かれていますので、営業初心者や、営業に悩んでいる方にとって読んで損はないでしょう。

 そんな営業本として役に立つくだりを少々ご紹介します。

・失敗とは一歩前進である・・・人間は失敗からしか学べません。失敗を経験させなければ、安心して留守を任せられるようにはならない。

営業に当てはめれば、営業だって失敗して当たり前。気が楽です。

・営業上手の近道は猿真似にあり・・・営業でも何でも真似することです。よその会社にお客様を取られたときは、悔しがっていても始まらない。すぐにライバルの真似をするべきです。

 営業とて猿真似で結構。独創的なことをする必要がないので、身近に模範とする営業マンがいれば、その方をまず真似てみる。他社の業績がよければ他社の営業を真似てみる、だけで良いのです。とはいえ実際に真似るのも難しいのですが、独自な方法を考えろと言われるよりはずっと気が楽です(多分)。

・私はいつも「営業はできるだけ面倒くさくやれ、効率化してはいけない」と言っています。しかしそれは、「ここだ」と見込んだお客様についての話。訪問先は効果を考えて選ぶ必要があります。

 効率化せず面倒くさくやれ、とは、例えば2,3の用事があるとして、効率的に1回の訪問で済ますのではなく、その用事がある毎に訪問するということです。泥臭く何度も訪問した方が相手もその熱意を感じてくれます。何事も効率的に手際よくやる、そんな必要は無いと説いています。

・邪魔かどうかは相手が決める・・・邪魔かどうかは相手が決めることであって、自分で決めることではありません。行ってみたら忙しそうで邪魔なら、「また来ます」と言って引き下がればいい。・・・どれだけ予測したところで、先方がどんな反応をするかは行ってみなければわかりません。あれこれ想像している暇があったら、電話をかける、インターフォンを押す。そうすればすぐに答えは明らかになります。ダメだったらすぐ次に行けばいいのです。・・・営業は行ってみないとわからない
・無駄足こそ成功への一本道・・・何回も何回も足を運ぶことを無駄足だとは思ってはいけません。営業先への訪問に関しては、要領よくやろう、効率化をはかろうと思っては大間違いです。そして、自分ではなく、お客様がどう思うかを考えることです。・・・営業では、自分がどう思うかは、あまり重要ではありません。・・・先方に会えない日こそ営業に行く
・誰だって忙しいときに話しかけられたら、うるさいなと思う。でも仕事が一段落して、やれやれコーヒーでも飲むかというときなら、話を聞いてもいいと思う。でも今、相手が忙しいか、忙しくないかは、行ってみなければわからない。忙しそうならすぐに帰ってくればいい。それなら先方から「また来た」と嫌がられることはありません。だから「こんにちは、元気ですか。また来ます」と10秒で挨拶だけする訪問が一番正しいことです。・・・ライバルの三倍、訪問する

 営業に行けば相手の仕事の邪魔になる、とついつい考えてしまいますが、そんな考えは無駄とまでは言いませんが、してもしょうがないことが良くわかります。よけいなことは考えず訪問する、気が楽じゃありませんか。

・六回以下の訪問は行ってないのと同じ・・・人と人とのコミュニケーションは「質より量」が大原則です。・・・営業も一回行っただけでは、誠意ある営業とは言わない。一回の面談時間は短くていいから、その代わり何度も足を運ぶこと。いつも私は、「六回以下の訪問は、行ったことにならない」と言っています。断られてもあきらめずに行くのは基本中の基本。断られるのは当たり前です。昨日や今日訪問したばかりで、すぐに契約が取れるなどと思うのは甘すぎる。
・コミュニケ―ションは質より量ですから、「こんにちは、さようなら」のほかに、たいした話をしようと思わなくていい。雑談はできるだけ意味のない、軽い話題がいい。天気の話、スポーツの話などは最適です。

 これを逆に見れば、六回以下の訪問で失敗しても良いということです。また、「質より量」ですし、天気やスポーツの話など、たいした話をしなくて良いのですから、楽勝でしょう。

・物知りは営業の邪魔になる・・・営業における話し方で一番大事なことは、何だと思いますか。それは、毎回同じ話をすることです。・・・なぜなら同じ話をしても、反応はその都度違うので、相手がどう思ったかがわかるからです。・・・反応が違うからこそ、「ああ、ここが一番有力だ。見込みがあるな」「ここはさっきのところと比べて、全然反応がよくないぞ」とわかるわけでしょう。

 また、同じ話をすることの効用も説明してくれています。これなら安心して毎回同じ話、つまらない話をすることができますね。

・話し下手こそ営業の達人だ・・・営業として大切なことは、お客様の話を聞くことです。・・・お客様が困っていることを聞き出し、その解決のために自社が役立てることを探すのが営業の基本です。・・・まずはその人の得意なことを話してもらう。自社のすぐれている点を話していただく。人は自分の自慢話を聞いてくれた人のことを好きになるものです。

 営業は話し下手でいいんです。相手の話が聞ければ。。。
ただ、毎回同じ話ばかりをするのもどうかな~というときは、

・ほめて、ほめて、ほめまくれ・・・見え透いたお世辞だとわかっていても、人間はほめられないよりはほめられたほうが何十倍もうれしいものです。・・・ほめることがいい結果を生むことは営業でも社内でも同じ。社長はどんなときでも、心からお世辞を言えるようでなくてはいけません。

 上記本文が書かれた箇所での文脈はこれとは異なるのですが、ほめまくれということを推奨してるので、同じ話が行き詰まったら次はほめればいいんですよ。きっと。

 そして、多分一番重要なコストの話。営業自体にかかるコストを惜しまない。これだけでも気が楽な上、肝心な販売額についても赤字で良いとおっしゃっています。。。以下のとおりです。

・お客様の開拓コストは赤字でいい!・・・営業を始めて、新規開拓できそうな兆しが見えてきたら、多少無理な条件でも絶対に引き受けることです。・・・もし自社でできないなら、その分は外注に出せばいい。・・・たとえ大赤字でも引き受ける。まずはお客様に入り込むことが大事なのですから。・・・新しいお客様を買いたくできるのであれば、どんな注文でも必ず受ける。最初に金額的に不利な条件で引き受けると、その後もずっとその条件が続くのではないかと心配になるかもしれませんが、そんなことはありません。自社の商品やサービスがよいものであれば、まともな取引先は適正な価格を払ってくれます。もしいつまでたっても適正な価格を払ってくれないようだったら、そのときは途中で断ればいい。・・・まずは注文を受けることが先で、儲かるか儲からないかは後。・・・無理な仕事でもなんとかなる

 そして、最後に↓↓↓

・日々いろいろな会社を見せてもらっていますが、私にはその訪問先の会社が儲かっているか儲かっていないかが瞬時にわかる特技があります。・・・社内の整理整頓、掃除が行き届いているかどうか。社員の表情が明るく生き生きとしているかどうか。在庫がホコリをかぶっていないかどうか。これらの会社の業績を暗示する立派な材料ですが、中小企業は一目瞭然な目安があります。それは、いきなり訪ねたとき、社長や営業部長などの幹部が社内にいるかどうかです。社長が外にいて営業をしている会社は業績がいい。・・・営業をすれば必ず新しい発見があります。出会いがあります。変化があります。変化がなければ、会社は腐っていくだけです。常に変化するのが世の中です。

 社長が自社を留守にするのは営業に行っているとは限らないでしょうが、業績の良い会社は社長がいないようです。良い会社だから社員を信頼し社長が外出できるのかと思ったらそうではなく、社長が率先して仕事を取ってくるから業績が良いのかもしれませんね。



テーマ:読んだ本
ジャンル:本・雑誌

オープンサービスイノベーション

2013.02.11 01:16|社会
オープンサービスイノベーション ★★★ 2013.2.8
ヘンリーチェスブロウ
阪急コミュニケーションズ

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 自社で新しいアイデアを起こすイノベーションがクローズドイノベーションであるなら、自社以外のアイデアも組み込んで起こすイノベーションをオープンイノベーションといいます。本書では、そのオープンな対象をこれまでの製品単体で捉えるのではなく、サービスを含めて捉えるというのがオープンサービスイノベーションです。

 今日の技術の多様化、複雑化した状況では、自社のみでイノベーションを行うのでは足りず、外部の技術や知識を取り入れて自社の基盤を拡張するアウトサイドイン型や、自社の技術や知識を市場に開示し他社と提携するインサイドアウト型のオープンイノベーションが必要です。オープンイノベーションとすることで、イノベーションのコスト、リスク、時間を減らすことが可能になります。

 しかし、製品製造を中心とする物づくりのイノベーションでは、価格競争や製品寿命の短縮化のため、コモディティトラップ(汎用品化へのわな)に陥ることを避けて通れません。

そのため、製品をサービスと組み合わせてイノベーションを起こすことが必要となってきます。例えば、メーカーが物を作って売るだけでなく、製品のリースやレンタル、メンテナンスサービスを付加すれば、売る以外に商売ができます。
 
 最後にオープンサービスイノベーションの具体例としてアマゾンを挙げてみます。
 アマゾンは、もともとはオンラインの書籍販売でしたが、既に顧客に発注させるというシステムで顧客をサービスに組み込むことに成功し経費削減を実現しました。顧客とは「Xを購入した60%の人がYも購入しています」という協調フィルタリングを通じて共創にも成功しています。競合他社に対してはサイトをオープン化して参入させました。そして最近では、物を売るだけでなく、コンピュータ能力を使ってのデータセンターサービスであるエラスティックコンピュータクラウドを展開するなど、サービスをも提供しています。

 訳書では良くあるように、一文を取り出すだけでは何を言っているのかわかりにくい場合があります。本書も同様で、訳文を尊重するよりも私なりにかなり意訳して記したことを付記いたします。


テーマ:読んだ本
ジャンル:本・雑誌

私を知らないで

2013.02.10 03:21|小説
私を知らないで ★★★★2013.2.5
白河三兎
集英社文庫

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 この物語は転校生である黒田慎平と、クラスで一番カワイイが無視されているキヨコこと新藤ひかり、そして慎平の後に転校してきたイケメンだが空気の読めない高野三四郎の3人の中学生を中心に展開します。

 しかし、学園小説ではないし、恋愛小説や青春小説でもありません。家族小説だというコメントも見ましたが、およそどれにもあてはまらない人間模様を描いた小説でしょう。

 読み進めていくうちに感じるのは、なぜ登場人物が中学生なのか?ということ。学園小説にありがちな画一的ともいうべきありきたりのキャラクターを持った人物は登場せず、それぞれが、パターンに当てはめにくい個性を持っていて、中学生とは思えないような深みのある人間像を形成しています。物語のテーマとしては暗い部分があるのに、学園祭の場面は突き抜けた喜び、カタルシスを感じさせてくれるし、全体としての印象は爽やかで湿っぽさはありません。また、ほとんど展開がないようで実は大きく動いていたり、ミステリーのような謎めいた部分がありますが、ミステリー小説ではありません。・・・・全体的につかみどころがない小説です。




テーマ:読んだ本
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目標達成の技術

2013.02.06 23:51|実用
目標達成の技術 ★★★ 2013.2.1
青木仁志
アチーブメント出版

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 目標を達成するには、目標を達成することをどれだけ望み、達成した状態にある自分をどれだけイメージできるかにあります。しかしながら、こう言うは易しで、実行が難しいのですが、実行するためのハウツーではないですけども、方法も本書には記載されています。
 ただ、いろいろと書いてはあるけれど、何をどこから、どうやればいいのか、ちょっとまとまりに欠けるきらいがあります。

 著者は人材教育コンサル会社、アチーブメント株式会社の社長であり、目標達成の実践はそちらの講座でやってください、ということかもしれませんね。そういう意味ではこの本は、その講座に参加するためのきっかけづくりが目的なのでしょうか。

    アチーブメント株式会社 http://www.achievement.co.jp/

 なお、アチーブメント株式会社は2012年の新卒学生の就職希望企業ランキングで総合109位。上記講座は開講以来21年間で551回開催されるなど、実績は間違いないようですし、著者は2010年から法政大学大学院の客員教授をされ、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の審査員をされるなど、まさに今、油が載りきっているところですね。

 以下は本書からの引用です。

・成功する人、すなわち目標を達成できる人とできない人の一番の違いは、願望です。

・本書では、3つのことをお伝えします。思考を現実かさせるための「思考法」「原理原則」「行動技術」です。

・80%以上の人は、曖昧な願望、曖昧な目的のまま日々を過ごしています。あらゆる達成は、その人の心の内面から起こるのです。

・人は、なぜ求めることができないか? それには原因があります。それは、低い自己イメージです。すなわち自分にはできないという思い込みです。

・次のあみだくじを見てみてください。確実に当たりくじを引く方法があります。それは、自分で最初に達成をデザインすること。そして、そこから逆算して行動することです。

・毎日自分の求めるものと行動を合わせて1日を生きていけば、必ず誰でも成功することができます。日々の目標達成の積み重ねが人生の結果を決めます。ですから、目標とは何が何でも達成しなければならないものです。

・目標達成するには、「こうなりたい」「ある状態を創り上げたい」など、達成の状態を鮮明にイメージすることが不可欠です。漫然と夢想するのではありません。あなたが鮮明に描いたイメージを、段階的にあなたの現実世界に具現化していく。これが達成への唯一の道です。

・達成する人とうまくいかない人の違いは、コントロールできる領域の幅です。人は、思考と行動が一致すると快感を得ます。コントロールできないとフラストレーションが溜まっていきます。

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日本経済大消失

2013.02.02 21:31|社会
日本経済大消失 ★★★★ 2013.1.28
中原圭介
幻冬舎

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 言いたいことが明確で、わかりやすくコンパクトに書かれています。経済の現況をおさらいするには良い本です。

 第1章では、日本家電メーカーの敗北を、①デジタル家電が汎用品となりアジア勢とのコスト勝負になったこと、②設計から組み立てまで技術のすり合わせが必要で総てグループ企業(自前)で行う日本の得意な垂直統合方式から、設計から組み立てまでの各段階を複数企業が分担する水平分業方式に生産方式が変わったこと、③品質を過信してマーケットに要求に合った製品を投入しなかったこと、を挙げています。

 第2章では、家電メーカーと同様に自動車メーカーも敗戦するか、との命題に対し、自動車産業こそこれからの日本の期待を担うとしています。
 その理由は、地球温暖化のウソや代替エネルギーの開発による電気自動車に向かったブームが去り、当分はハイブリッド車の時代が続くことを挙げています。

 第3章では、デフレの理由を国民所得の低下(賃金の低下)にあるとし、物価上昇を目指す金融政策は誤りであって、成長産業を作ることでこそ解決すると説きます。

 第4章では、その成長産業は、ずばり「農業」「観光」「医療」であると指摘し、農業へは企業参入による大規模化を求め、観光では温泉や治安等の強みを生かすだけでなく、製造業による信頼性の高い製品とブランドの維持が必要ととき、医療では、先端医療の普及のために保険適用の有るおよび無い診療を併用する混合診療を広げることが必要としています。

 ただし、上記のようにまとめたこと以外にも本書では種々の視点に目が向けられている点を申し添えます。
 
 著者は、金融経営のコンサルティング会社、アセットベストパートナー社のエコノミスト兼アドバイザーです。

 本の体裁についても一言。新書版とほぼ同じ分量ですが、本の横幅をやや広くとり、列数を1列減らすことで、列間の間隔を新書よりも広くし、大変読みやすくなっています。このあたりにも幻冬舎の意欲が読み取れますね。




 

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生きがいの創造

2013.02.01 22:49|実用
生きがいの創造 ★★★★★ 2013.1.28
飯田史彦(元福島大学助教授)
PHP研究所

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 本書は1996年に第1版が出されたのち、最新刊「完全版 生きがいの創造」が2012年4月に刊行されており、シリーズ総計200万部を売り上げた大ベストセラーです。
 著者は既に退官されているようですが、著作時は福島大学経済学部の先生をされていました。現在は、↓をご覧下さい。
http://homepage2.nifty.com/fumi-rin/indexmenu.html

 さて、本書は「死後の生命」と「生まれ変わり」が事実であることを示しながら、この事実を認めることが、生きがいを見失っている人にとって、生きがいをみつけることになる、と説いています。

・もしも、「死後の生命」や「生まれ変わり」が事実であると仮定すれば、私たちの日常の小さな不満は無意味なものとなり、何の価値も持たないように見えた不幸や挫折が、逆に重要な意味をおびてくる可能性があります。それらの知識は、どのような激励の言葉よりも強力な、「生きがいの源泉」となってくれるかもしれません。

 確かに、本書を読み、「死後の生命」や「生まれ変わり」を認めると著者の言うとおり、この現世に生きている意味を見い出すことができます。即ち、臨死体験をした人や退行催眠を受けた人から伝え聞く話は真実と受け取ることができ、またその話を理解すると自分が生きている意味がわかるからです。本書にはもちろんこうした様々な死後の話や生まれ変わりの話が書かれています。

 死後の世界の話は本書を読んで頂くとして、こうした話を信じる、又は信じないという立場については理論的に次のように述べています。

・「死後の生命は存在する」という命題については、データを蓄積したり、管理された研究条件のもとで科学的に実証することが、方法として可能です。その反面、「死後の生命は存在しない」という命題の場合、当然ながら、そもそも存在しないもの自体を確認することは不可能です。

 また、「死後の生命」や「生まれ変わり」を認めた方が認めない方よりもどれだけ各人にとってメリットが大きいかも書かれています。

 さて、本書は生きがい論であるのに、反対に死後の世界があるなら、現世に見切りをつけて早く来世に行きたいと願う人が出てくるかもしれない、ということを当初は危惧したようです。しかし、死後の生命があることを理解した人は、決してそうは思わないことを、臨死体験をした人を例に挙げて次のように指摘しています。

・臨死体験をした自殺未遂者は、二度と自殺しようなどとは考えないことがわかりました。その理由について、グレイソン教授は、「死が終わりではない」ということを知った結果、あるいは、「何らかの理由で自分は死後の世界から送り出されたのだ」と信じることからくる効果であると分析し、この効果によって、人は自分自身をより許容するようになり、「自殺が問題からのにげ道にはならないのだ」という事実を知るようになると指摘します。

 なお、本書は万人に向けた書ではなく、生きがいを現に見いだしている人にとっては不要であることも述べています。

・「人間は死んだらそれまでと考え、実行することのできる強い人にとっては、本書は無用の長物であり、どうして死後のことなどにこだわる人がいるのか、理解できないことでしょう。しかし、「そうは簡単に実行できない。何かのきっかけがほしい」という、「生きがいの源泉」を見失っている人にとっては、「死後の生命」や「生まれ変わり」の知識が大いに頼りになるのです。

 以下のような記載もありましたので引用しておきます。

・この結論にもとづき、スティーブンソン博士は、生まれ変わりのしくみについて、次のような仮説を立てています。
 「宇宙には、物理的な世界と心理的(あるいは精神的)な世界の、少なくとも二つの世界がある。この二つの世界は、たがいに影響をおよぼし合う。私たちがこの世にいる場合には、肉体とむすびついているために、肉体なしには不可能な経験はさせてくれるであろうが、心のはたらきは制約を受ける。死んだ後にいは、肉体の制約からとき放たれるので、心理的(精神的)な世界のみで生活することになるであろう。

・私たちは、自分で自分に与えるべきいくつもの問題(人生の課題)が、人生の最適な時期に生じてくるように、いわば「自動発生装置」をしかけておきます。その問題が生じた時に、「良心的な、愛のある、前向きの解決方法」を選ぶか、逆に「良心的でない、愛のない、後ろ向きの解決方法」を選ぶかという、大きく二通りの選択肢を用意しておくのです。それらの多数の問題のそれぞれの選択しを分かれ目として、私たちの人生は、まるでフローチャート(枝分かれ図)のようなしくみになっているわけです。・・・したがって、次々とあらわれてくる問題に対して、つねに「良心的な、愛のある、前向きの解決方法」で対処するように心がけていれば、その人生は、どんどん楽しい方向へと進んで行き、自分を助けてくれる温かい人びとが不思議なほど次々にあらわれ、充実しきった人生になっていきます。・・・このような減少のことを、私たちは、「運がよい」とか「運が悪い」とか呼びますが、「運」というのは、こうして自分自身で用意しておいた「ごほうび」や「試練」を、自分で選んでいるということなのです。

・自分に協力してくれている人も、自分と敵対している人も、すべて大切なソウルメイトなのです。

・ワイス博士の研究では、ある段階まで成長した魂は、もう自分の成長のためには生まれ変わる必要がなくなることもわかっています。これらの発達した魂は、今度は他人を助けるために志願して生まれ変わるか・・・

以上です。

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