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popporo

Author:popporo
初めまして。。(*^_^*)

ご趣味は? と聞かれると、「読書」と応えられるほど、読書が好きになってきました。

読書によって世界を広げることができるからです。

大切な読後の余韻を読みっぱなしにして忘れてしまわぬよう、また理解を助けるためのメモとして始めた書評記録ですが、さらに世界を広めるために、皆様から感想を頂戴できるとうれしいです。
m(_ _)m

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稼ぐ力 

2014.02.23 21:31|社会
137[1]


稼ぐ力 ★★★2014. 2.19
大前研一
小学館(2013.9.10発行)

・本書は、『週刊ポスト』での連載「ビジネス新大陸の歩き方」(2012~13年)に掲載された原稿を、テーマごとに並び替え、そこに『SAPIO』(13年4月・5月号)掲載記事と書き下ろし原稿を加えたものである。

 ですので、何かまとまった主題があるという書物ではありませんが、原稿掲載時期のホットな話題が簡潔にまとまっており、大前氏の主張が存分に含まれているものと思われます。

・本書では、私が経営コンサルティング会社マッキンゼーにいた頃から現在に至るまで指導してきた人材育成の要諦や採用基準、仕事力の鍛え方などを織り交ぜながら、ビジネスパーソンが21世紀の厳しい時代を生き抜く方法を提言する。その中から、本書の読者にはこれからの新しい働き方、すなわち“世界標準”の仕事のやり方を学んでほしいと思う。

 最近、マッキンゼー本が話題になっているように感じますが、マッキンゼーの第一人者である大前氏自身によるマッキンゼー絡みの話題が含まれていることに意義を感じます。

・欧米のグローバル企業と海外展開がうまくいっていない日本企業の違いは、まず「組織」である。
 →それぞれの国に国内同様の経営資源を注げ。
・もう一つの大きな違いは「採用・人事」である。
 →日本人とその国の人を差別しない。

 さて、いよいよ各論、といいますか具体的な内容に入りますが、まずは日本企業の問題点を挙げています。日本企業は海外展開を十分にしているようですが、外国のグローバル企業に比べると、まだまだ現地での重みがありません。現地人の活用が不十分と思えますし、日本人の寄与も一次的(ex.すぐに担当者が変わる)なようです。

・2030年に生き残れるグローバル人材になるためには、大きく分けて二つのスキルが必要だ。一つは「ハードスキル」だ。具体的には会計、財務、マーケティング理論、統計学などビジネスで必要とされる“道具”である。・・もう一つは「ソフトスキル」だ。・・民族・国籍・文化・言語・宗教の違う人たちとコミュニケーションをとりながら、ビジネスを円滑に進める能力を指し、もちろん英語力が前提となる。
・経験上、ハードスキルとソフトスキルは、それぞれ最低2年くらいは訓練する必要がある。

 この本を通じてあちこちで書かれていることは外国人に対して円滑にビジネスを進められる実力の必要性です。

・第2フェーズは、中間管理職(部課長クラス)だ。このフェーズでは、三つくらいの異なる分野で仕事をすることが望ましい。
・次の第3フェーズに進んだ人には、大きく分けて三つの役割が求められる。それは、「全く新しい事業を立ち上げる」(スタート・ニュー) 「ダメな事業を立て直す」(ターン・アラウンド)「うまくいっている会社の中核事業をさらに伸ばす」(ドウ・モア・ベター)ということである。

 第1フェーズは、先輩に従って仕事を覚えることで当たり前と思える事ですので引用を省略しています。

・つまり、プレゼンで最も大切なのは「たった一つの物語」なのだ。逆に言えば、プレゼンは全体で一つの物語になってなければならないわけで、その物語さえ相手に伝われば、チャートも映像も必要ないのだ。
・そしてプレゼンで最も重要なのは「そのプレゼンの結果、何を達成したいのか」ということだ。したがってまずは相手にどんな知識があって、何を求めているのかを性格に把握しなければならない。
・もう一つのコツは、残りの4割を「Q&A」に充てることだ。聴衆の疑問や質問に答えることで、満足度は一気にアップする。
・自分が良く知らない領域の質問が出たら、正直に「アイ・ドント・ノー」と答えたほうがいい。生半可な知識で答えてはいけない。答えざるを得ない時は、自分が答えられる質問にリデファイン(再定義)、またはリフレーズ(言い換え)してから答えるのがポイントだ。「つまり、あたなが聞いているのはこういうことですね?」と一つ確認するふりをして、自分の答えられる質問に置き換えてしまうのだ。

 ここでは、プレゼンの話になります。

・商品ではなく「機能」の選択と集中を図れ
→日本はいまだハードウエア至上主義で液晶テレビ、デジカメなどの商品を軸に選択と集中を行おうとしている。その一報で、ビジネスシステムは、研究開発・設計・製造・販売・サービス・営業などの機能別組織を上流から下流まで“一気通貫”で残したままなのだ。つまり、会社の組織の選択と集中に取り組まず、商品の選択と集中だけを行うという間違った経営戦略をとっていた。
・キーワードは「CXM」
→C:契約、M:管理、X:いろいろなことば、
Xが研究開発なら、研究開発管理契約の意味。機能を丸ごと自前で持つのではなく、他社に任せたほうがコストが下がる機能は丸ごと外注する。


 日本の大手企業の「選択と集中」の失敗について述べています。その失敗の理由は、“商品”を選択・集中させたことにあり、会社の組織、即ち、機能を選択・集中すべきとしています。具体的には、台湾の鴻海精密工業の“製造”への特化などです。アップルから見れば鴻海を使うのはCXMの一つです。鴻海を使えばアップルにとって在庫を持つ必要がありません。商品の売れ行きが予測どうりに進まない今日、そのときどきの需要に応じて生産し販売する、それができる外国企業は強いです。一方でユニクロなどは自社で“一気通貫”できる製造小売(SPA)に強みがありますよね。これについてはさらに深掘りが必要でしょうか。

・言い換えれば、ブランドというのは他社の商品と値段で差別化できるかどうか、である。値段に換算できない差別化は、単なる自己満足にすぎない。
 
 「ブランド」について的確に定義されているので引用しました。なるほど、です。

・欧米型育成の要諦は「キャリアパス」にあり、
 人事評価・選考に企業トップは労働時間の20%くらいを充てている。
 トップに必要な三つの資質は、第1に海外勤務経験、第2に有望か不採算かの両極端の事業をまかせ、その結果から判断する。第3は、強いリーダーシップによって「新しい方向・価値感」を示せる人物かという点である。

 これほど外国企業の外国人経営者が後進の指導に注力していたとは驚きです。

・プラクティカル・イングリッシュ習得法
 サムスンはTOEICで900点を入社、920点を課長昇進のラインとした。高麗大学では受験資格を800点とした。・・国全体が英語略アップにとりくみこの10年で主立った大学で英語で講義をし、学生との質疑応答も英語である。
 プラクティカル(実践的)とは成果、結果を出すと言う意味
・慣れない英語で結果を出す「4つの秘訣」
・1つ目は、当然のことだが、相手の感情を不必要に害するような表現を使わないこと。
・2つ目は、相手のやる気や自分に対する共感を引き出すこと。・・嘘でも「社長から全権を託されている」・・と言っておいて、最後の最後で「時間をくれ」と言って持ち帰れば相手も納得するはずだ。
・3つ目前任者との違いを行動で示すこと。これが最も大事である。
・4つ目は、自分の“特技”を披露するなどして人間として親近感を持ってもらうこと。・「1年間・500時間」が分岐点
・海外を相手にビジネスをする、あるいは社内で外国人と問題なく仕事を進めるためには、最低でも、TOEICなら700点は欲しい。・・まず、600点台に達していない場合、やるべきことは2つ。語彙や文法など、基本をしっかり覚えることと徹底的にリスニングをすることに尽きる。これに1年間500時間を充てる。・・600点といえば、キャノンやソニーの入社条件レベルである。
・「秋葉原でボランティア」が一番安上がり
・1人でもできる学習法として3つのことを勧めたい。
1つ目は、とにかく英語に耳を慣らすこと。2つめはいろいろなシーンを想定して自分で実況中継すること。3つめは、この「言えなかったこと」や「わからなかったこと」に絞って問題解決を行う学習法に切り替えること。

 最後に実践的英語について。大前氏が英語の勉強の仕方について語っています。参考にしましょう。 
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ルールを変える思考法

2013.12.16 00:59|社会
「ルールを変える思考法」 ★★★2013.12.13
川上量生
KADOKAWA

株式会社ドワンゴの代表取締役会長である川上量生氏の著作です。
ゲームを生きてきた川上氏がゲームから何を得たのか興味がありました。

・そもそも僕が、思考力を鍛えるにはゲームが適していると考えている理由のひとつは、シミュレーションゲームに勝つためには、まず「ルールの確認と検証」から始め、「そこから最適解を探していく」という作業が必要だからです。

 川上氏は、ゲームを楽しむ過程でより勝利する手段、楽しむ方法を考えているうちに、ルールに従う中で最適解を探し、ルールを変えられるものであれば、変えていく、ことをやってきた。それも自然にやってきたようですね。

「戦国大名」というゲームで交互ターン制を同時ターン制にして、そのルールでプレイをしてくれる人を募集したことが、そのゲームの中での新しい試みであり、他のプレーヤー達にも受け入れられたことが、書かれています。

・昔の子どもたちは、鬼ごっこや缶蹴りといった遊びをするにしても、「どうすればもっと面白くなるか」・・・といったことを考え、ルールを変えたものです。

・「ルールブックを読んだと主張する人がルールを決める権利を持っている」という状況によくなるのです。

 確かにそうでしたね。こどものころの屋外での遊びでは遊ぶ友人の人数やメンツを見ながら、その場に応じたやりかたで遊んでいました。また、屋内でのテーブルゲームでは、そのゲームを持っている人が遊び方を読んでルールを解釈していました。ですので、別の家では、別のルールだったりしました。世の中のしくみもこれと同じかもしれません。

・そんな未来型の電子書籍と、ブログやメルマガなどをひとつにしたようなプラットフォームが「できないかな」「あったらいいな」と考えたことが、ブロマガというサービスを考える出発点になっていました。

 こんなことをやりたい、誰かやってくれたらそれで良かったのに、誰もやってくれないから自分でやった、ということのようです。
 大きな会社になってもそれは同じ。他社がやらないサービスをやる、競争相手が出てきたら撤退する、という姿勢です。

 でも、ニコニコ動画と同じ土俵にyoutubeが先行していたことは?

 ニコニコ動画はyoutubeと同じ動画ビジネスをしたかったのではなく、生のコンテンツのライブ発信をしたかったのがニコニコ動画になったようです。
 コンテンツに思い入れがあり、コンテンツホルダーの味方である、そういったものを作りたかったようです。

・「更新や変化を続けていくコンテンツ」というものは、デジタル時代、クラウド時代におけるビジネスの鍵を握ることにもなるのです。
・「プラットフォーム優位」はコンテンツの衰退を招く

 このように書かれていますし、川上氏がコンテンツに興味を持っていることはスタジオジブリに所属していることからも伺えますね。

 以下、組織についても。

・宮崎駿さんが考えた世界をみんなが協力してつくり上げていく。ある一人の考え方にみんなが信じてついていく。そこでは、個々のスタッフの自由度はおのずと低くなります。

 社員みんなで考える意識は大切だけれども、会社の方針を決めて引っ張っていくのは一部の人に絞られると考えているようです。

・人の感情を動かすのは「わかりそうで、わからないもの」
・ビジネスを始めるときは「格好いい物語になるか」を考える

 こんなことをやりたい、対象は抽象的というかわかりそうでわからないもの、だから結果として良いものができるかそこまで良くならないかはわからない、しかし、それをやる理由、理想、目標という観点ではしっかりしたものがあるようですね。

不格好経営

2013.08.24 10:03|社会
不格好経営 ★★★★★2013.8.4
南場智子
日本経済新聞出版社

主な登場人物
・川崎修平 モバオク制作者
・大塚剛司 怪盗ロワイヤル
・守安功  現社長
・春田真  現会長 ベイスターズ社長?
・川田尚吾、渡辺雅之 立ち上げ時の2/3

コンサルタントと事業リーダーの違い
・しかし、プレッシャーのなかでの経営者の意思決定は別次元だった。「するべきです」と「します」がこんなに違うとは。

・また、不完全な情報に基づく迅速な意思決定が、充実した情報に基づくゆっくりとした意思決定に数段勝ることも身をもって学んだ。

・本当に重要な情報は、当事者となって初めて手に入る。だから、やりはじめる前にねちねちと情報の精度を上げるのは、あるレベルを超えると圧倒的に無意味となる。それでタイミングを逸してしまったら本末転倒、大罪だ。

・事業リーダーにとって、「正しい選択肢を選ぶ」ことは当然重要だが、それと同等以上に「選んだ選択肢を正しくする」ということが重要となる。決めるときも、実行するときも、リーダーに最も求められるのは胆力ではないだろうか。

・大手コンサルティング会社の場合、資金繰りに苦労する企業をクライアントとすることがほとんどないため、現金に対する感覚は研ぎ澄まされない。

人が育つ組織
・なぜ育つか、というと、これまた単純な話で恐縮だが、任せる、という一言に尽きる。

・そして皮肉にも、自分の成長だへちまだなどと言う余裕がなくなるくらい必死になって仕事と相撲をとっている社員ほど、結果が出せる人材へと、驚くようなスピードで成長するのである。

優秀な人の共通点
・自分が接したすごい人たちを思い浮かべると、なんとなく「素直だけど頑固」「頑固だけど素直」ということは共通しているように感じる。

・つきなみだが、容易に成果に満足しないというのも共通しているように感じる。

熱病
・「そんなに熱っぽく語るなら、自分でやったらどうだ」

「もしかして、あなたバカですか?」
・ようやくソネットとリクルートから資本金が振り込まれるという段になって、ソネットの親会社であるソニー本社の法務部から段ボールが数箱送られてきた。あけてみると、オークションに関係のある(ありそうな)特許および申請中の特許の公開情報を刷り出したものだった。紙が1枚ついていて、他人のいかなる特許も侵害していないし、する可能性もないことを南場智子個人が保証し、もし特許侵害により被害を与えた場合は南場智子個人が全額補償する、という内容で、これにサインをして資本金の振込日前までに送り返せとあった。・・・数日間の作業が終わると1件、どう考えてもDeNAがやろうとしていることとバッティングすると思われる申請中の案件があった。・・・えーいっ、と私は自分の名前を殴り書いて封をし、投函した。



2013年 大転換する世界 逆襲する日本

2013.03.04 23:40|社会
2013年 大転換する世界 逆襲する日本 ★★★★★ 2013.2.27
三橋貴明
徳間書店

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[1] グローバリズムの終焉を確信する

・筆者はいまのグローバリズムの流れが今後数年かけて終焉に向かうことだけは、確信をもって断言できる。

 本書での“グローバリズム”という用語は市場原理主義の意味で用いられているようですが、こうした流れが終わると断言しています。もっと大きく捉えれば、グローバル化(=グローバリセーション)が終わる、と考えても良いのでしょうか。

・グローバリズム(市場原理主義)対民主主義という対立構造である。
・グローバル化は必然的に民主主義を壊す経済モデルであり、国民経済の「国民を豊かにし、安全に暮らせるようにする」という目的に反する悪ではないか、とにらんでいるのである。

 グローバリズム、グローバル化を民主主義に対する対立構造と捉えています。もっとも、グローバル化という現象自体は善でも悪でもないけれども、グローバル化の進展は多国籍企業の収益拡大による投資家への利益分配が行われるだけで、国民の利益にはならないというのです。それは、人件費の高い日本国民の雇用は増えず(グローバル企業は人件費が安い国で操業する)また給与支払いよりも投資家への利益を重視するため賃金が上がりません。法人税が安くなったとしても、その安くなった額は他国への投資に使われます(安くしたマネーが日本にとどまらない)。小さな政府を目指し規制や関税を撤廃する方向に向かえば、海外からの安い製品の流入で、海外に展開することのできない日本の農業、医療、建設分野で大きな痛手を被ります。こうした地場産業が仮に淘汰されれば、震災などの自然災害が多い日本において、早期の救援、復興が不可能になるでしょう。

・安全保障は経済の上位に位置する。経済のために安全保障をおろそかにするような国は、普通は早期の段階で滅びる。当たり前だ。経済とは、確固たる安全保障のうえでこそ、はじめて健全に成り立つ。経済と安全保障は全く別の次元の存在なのである。

 経済的な結びつきが深まれば戦争は起きないとの考えは誤りで、安全の基盤があるからこそ経済が成り立つのであり、いつ起こるかわからない世界的な不作・食糧不足、高齢化する社会における医療保証等を考えれば、農業、医療、建設等の保護は経済問題ではなく、安全保障の問題と捉えるべきことかもしれません。

・人間は何らかの共同体に属さなければ、生きていくことはできない。共同体のもっとも小さいものが家族であり、最大のものが国家だ。国家より先はない。

 “グローバリズム”を国家を超えて地球全体が一つの共同体と見る考え方とすれば、著者はもともとグローバリズムに否定的なのかもしれません。しかしながら、グローバル化の問題が多国籍化企業による投資家重視にあるなら、その目的を変えることができたなら、結論もまた変わってくる気がします。共創・ソーシャルの時代にあっては、多国籍企業もまた進出する各国で国毎に協働し各国国民の利益を図ることができなければ、それこそ生き残れない時代に来ているのではないでしょうか。


[2]へ続く予定です(続かないかも?)

テーマ:読んだ本
ジャンル:本・雑誌

2022-これから10年、活躍できる人の条件

2013.02.20 01:13|社会
2022-これから10年、活躍できる人の条件 ★★★ 2013.2.15
神田昌典
PHPビジネス新書

4569797601[1]


 経営コンサルタントの神田昌典さんは、こんなことを言っています。

・私はこれから三年ほどで、新しい歴史サイクルがはじまると考えている。
・いま私が想定していることを挙げてみると・・・
2012年には「効率」「情報」の時代が終焉し、「共感」「つながり」の時代へ本格シフト。
2013年に中国、アメリカが激震。金融危機が発端か?
2015年までに、明治維新、太平洋戦争終戦に匹敵する変革が起こる。
2016年に国家財政破綻。預金、年金も二束三文になると覚悟しなければならない。

 この言葉の何が素晴らしいかというと、2015年までには明治維新に匹敵する変革があるとまで予想していることです。本書の発行が2012年1月ですからそれからたった三年後にすぎません。もし大変革がなければ、著者の信頼はかなり落ちるでしょう。いくら世の中の移り変わりが早くなったからといって、三年前に書かれた著作のことは覚えていますよね。そんな危険をおしてまで大予測をしたことに価値があると思います。

・時代の流れを読むために、私はいくつもの方法を使っているのだが、根幹にあるのが、七十年周期説。このサイクルで歴史を遡っていくと、「歴史は繰り返す」と言われることが、非常によくわかる。

 上記予測の根拠になるのが七十年周期説であり、1877年に西南戦争(明治維新)があり、その約70年後の1945年に太平洋戦争敗戦が確かにあります。
 こうした時代にあって、飛躍できる人とは、まわりから見て、かなりクレイジーなことを率先して行う人だと言っています。しかし、そのクレイジーな中味が本書では明確でないのが残念です。

・文明が崩壊する原因は、戦争でも病気でも食料危機でもない。それは歴史が大きなターニングポイントに差しかかったときに、「引き継ぐべき価値観」と「捨て去るべき価値観」を見極められたかどうかの違いだというのだ。つまり・・、次世代に向かう新しい価値観を創れた文明は存続し、見極められなかった文明は崩壊する。
・このところ急速に、「社会に良いことをしなければ、儲からない」に変わってきた。
・多様な人びとが触発し合う場を創り、いままでにない価値を創造する能力が求められているのだ。

 効率の時代から繋がりの時代へ、そうした流れにあることは誰でも肌で感じており、繋がりを大事にすることは決してクレイジーなことを行うことではありません。繋がりの時代へと向かう将来の動向と、七十年周期説に基づく著者の予測する活躍する人の将来像との乖離が、どうしても違和感を感じずにはいられません。

・とくに健康医療産業にとっては、とにかく日本は急成長市場であり、今後、国際的に大きな影響力を持つ産業を創れる素地は極めて大きい。おそらく黙っていても、技術、サービス分野では、世界レベルの技術、サービスを生み出せるだろう。・・・日本に中国の富裕層が殺到してくるに違いない。結果、日本は、アジアにおいて常に先頭を走る、クリエイティブかつ、慈悲に溢れた国となる。

 世界有数の高齢化社会になる日本では、その高齢者の方を向いた産業が発達するので、著者はそうした産業で世界をリードすると考えているようです。従って、将来の日本をそれほどまでには憂えていません。そうは言っても、高齢化を迎えるのは日本だけではなく、多少の年月の相違はありますが、あの人口大国の中国も高齢化を迎えるので、中国だって世界レベルの技術、サービスを生み出すことができるでしょう。結局日本に著者が言うほどの優位性があるのでしょうか。

 大変革がすぐそこまで来ているんだ。そんな認識を持たせてくれる。本書のよさはそこにあります。

 以下、本書からの引用です。

・確かに言えることは-過去の歴史サイクルと同様、私たちは二0十五年までに「圧倒的な欠落」に気づくだろう、ということだ。

・確かに人口が増えていく社会においては、新技術は、車やコンピュータ、通信機器のように、30代、40代が欲しがる商品を中心に導入されてきた。しかし人口減少社会になると、新技術を支えるのは、若手市場じゃなくて、高齢者市場に変わっていくはずだ。

・それは「会社」という存在が消えてなくなるというよりも、「器」にとらわれない社会がはじまると言ってもいい。

息子へのアドバイスとして
・キミがやるべきことは三つ。この三つは、世の中がどんなになろうとも、必ず宝に変わる。だから、つべこべ言わずにやれ。まず海外留学、まず英語、そして中国語。
・ふたつ目は、ボランティア体験だ。
・三つ目は、優秀な人材が集まる場所の空気を吸え。
・できれば、これから国を支えるような産業分野-医療、介護、健康、食糧、環境、エネルギー、バイオ、ロボット等の会社に関われ。

・あなたが、現在においても、未来においても、活躍するための、鍵となる言葉。それは、エクス、フォーメーションだ。イン・フォメーションとは、その言葉どおり、内に形創る。外からの情報を受け入れて、自分の中に認識を形創ることだ。それに対してエクス・フォメーションとは、外に形創る。自分の内にある認識を、外へ形創っていく。

・世界中がひとつの教室になる-TED

・象の話がある。サーカスでは、象を逃げないようにするために、小象のとき、大きな杭につないでおくという。小象は逃げようとしても、杭を引き抜く力がない。このように習慣づけておくと、体が大きくなって、簡単に杭を倒せるようになったとしても、象はその場に引き留められたまま。どんなに杭を小さくしても、象は自由に動き回らないようになる。

・フリーエージェント同士が、プロジェクトごとにチームを組むほうがスピーディに進むから、社員を雇用する必然性はない。

40代にとってのビジネスチャンスとは、
・今後、組織を側面から支援するサービス-とくにイノベーションとホスピタリティを提供する役割が、生まれてくるのではないかと、私は考えている。

・組織を動かす三つの歯車
経営の効率性、顧客との親近感、商品/サービスの革新性
・このように会社の競争力を作る文化は、大きく分けて三つある。そして、この三つの文化は、互いに衝突することが多い。「顧客との親近性」を重視すれば、個別対応をしなければならないが、それは例外を嫌う「経営の効率性」とは矛盾する。「経営の効率性」を重視すれば、予測できる活動にフォーカスしなければならないが、それは驚きを求める「商品/サービスの革新性」とは矛盾する。「商品/サービスの革新性」を重視するなら、顧客ニーズの先をいかなければならないが、それは既存顧客の声を重視する「顧客との親近感」とは矛盾する。この矛盾し合う三つの文化を、いままでの経営の常識では、すべて強化していかなければならないと考えられてきた。経営目標は、顧客満足ナンバーワン、革新ナンバーワン、経営効率ナンバーワンという具合だ。・・・だから、自社の競争力を生み出すコアの文化を明確にし、不得意分野については積極的にアウトソーシングすることにより、スピーディに事業展開できる。

・ここで大切なのは、経営者の強みと、会社自体の強みを分けて考えることである。

・本当に熱中できる仕事にリスクはない

・挫折として見えることは、それは過去から続く自分にとっての不条理なのであって、未来から導かれる自分にとっては、まったく合理的なことなのだ。

テーマ:読んだ本
ジャンル:本・雑誌

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